泉大津市板原町抜魂式


2月13日、泉大津市板原町の抜魂式に行ってきました。その後にだん通主催の見学会があったので、トラックに乗せるところまでは見れませんでしたが、それでも木下舜次郎師の初期の味わいのある彫刻などがじっくりと堪能できました。

小屋からだんじりを曳き出し、お払いのため、向きを変えます。

彫刻に網がついていなかったのでじっくりと見ることができました。

小屋は町内のちょっとした広場のようなところにあります。

植山工務店独自のきれいな姿見です。

きれいな屋根です。独特の懸魚ですね。最近はどこも同じような懸魚が多いですが、このだんじりは特徴があってなかなか味があります。

正面土呂幕「川中島の戦い 龍虎相打つ」

川中島というと舜さん(木下舜次郎)の十八番です。

舜さんの全盛期とは大きく異なり、馬などはほっそりとしています。

木鼻です。

土呂幕右「九州征伐 加藤清正・新納武蔵守の血戦」

加藤清正です。舜さんお得意の見返り馬

新納武蔵守です。馬の足などが欠損していますが、他にも多くの部分が欠損していました。長い間修理を行っていないそうです。

竹の節です。

見送りは大阪夏の陣でしょうか。

大脇です。

なぜかこのだんじりで懸魚の次に気に入りました♪「ええ味だしてるなぁ」の一言につきます。

土呂幕左ですがこちらも「九州征伐」 でした。こちらの清正は見返りではありません。岸和田市福田も両面「九州征伐」でした。板原は昭和7年新調、福田は14年。。そうするとこのだんじりが舜さんの初期、福田が中期、そして昭和20年代に全盛期を迎えたわけです。このだんじりと福田のだんじりはすこし彫刻にも共通する部分があります。

新納武蔵守です。

お払いの様子です。このあと、トラックに乗せるまで曳いていったそうです。