福島区野田恵比須のだんじり


福島区野田 玉川のだんじりは昭和7年に新調。大工は岸和田の絹井楠次郎(絹屋)。彫師は富山県井波の川原啓秀!!絹屋と井波の異色のコンビです。このだんじりは絹井楠次郎師が手がけた数少ない上だんじりで他は灘区の篠原等です。ちなみに管理人は絹屋の大ファンです!あの形のだんじりはもうなくなってしまうんかなぁ。絹井楠次郎・嘉一郎は一番好きな大工です。

玉川のだんじりです。当時、大阪市内のだんじりとしては最大級だったと思われます。絹屋のだんじりは下だんじりでも上だんじりでも大きく見える屋根が特徴です。

正面懸魚です。この口ばしをみたら川原啓秀です!

車板の戎さまです。リアルですねぇ。

木鼻です。

柱巻き左

同じく右です。主な彫り物はすべて豊臣軍記で統一されています。

中虹梁です。「牡丹に唐獅子」

正面土呂幕です。「木下藤吉郎」

木下藤吉郎(後の羽柴秀吉)です。

勾欄下の獏です。なんともいえんいい表情です。

脇障子です。

柱巻を別の角度から・・表情がリアルです。

下勾欄がついていました。本体が大きいと台もかなり大きいです。

縁葛です。細かい^_^;

三枚板「薄田兼相の勇戦」

薄田兼相です。この人物は博労淵の戦いでの汚名を返上するために大阪夏の陣で活躍した人です。狒々退治で有名な岩見重太郎と同一人物ということはじつはあまり知られていません。(自分もついこの間まで知らんかった)

徳川軍の武者です。

勾欄合は「唐子二十四孝」